弁護士に相談をする依頼者の多くは、「紹介だから安心だろう」と考えているかもしれません。
もちろん、ご紹介いただいた案件については真摯に対応しますし、紹介者との信頼関係も大切にしています。
しかし、私は紹介案件だからといって、必ずしも最初から訴訟まで受任することを前提にはしていません。
特に、事実関係が複雑であったり、証拠関係が十分ではなかったり、あるいは法的な見通しが不透明な案件については、まず任意交渉や調査のみを受任することがあります。
これは依頼者を信用していないからではありません。
弁護士が事件を最後まで担当するためには、法的な見通しだけでなく、依頼者との信頼関係も重要だからです。
実際の訴訟は数か月で終わることは少なく、1年、2年、時にはそれ以上の期間に及びます。その間、依頼者と弁護士は何十回、何百回と連絡を取り合うことになります。
そのため、私はまず任意交渉や調査という比較的短期間の業務を通じて、事件の内容だけでなく、依頼者との関係性についても確認しています。
紹介案件であるからこそ、最初から無理な約束をするのではなく、まずはできる範囲から始める。結果として、その方が依頼者にとっても弁護士にとっても良い結果につながると考えています。