労働衛生コンサルタントは、企業の安全衛生体制を専門的・構造的に支援できる国家資格です。
一方で、現場では以下のような問題が起こりやすく、非弁・越境リスクが問題になることもあります。
- 産業医との役割の混同
- 社労士・弁護士領域への踏み込み
本記事では、労働衛生コンサルタントだからこそ「できること」を軸に、安全な業務範囲を整理します。
Column
労働衛生コンサルタントは、企業の安全衛生体制を専門的・構造的に支援できる国家資格です。
一方で、現場では以下のような問題が起こりやすく、非弁・越境リスクが問題になることもあります。
本記事では、労働衛生コンサルタントだからこそ「できること」を軸に、安全な業務範囲を整理します。
労働衛生コンサルタントは、労働安全衛生法を中心とした技術的・専門的・制度運用上の助言を行う立場です。
ポイントは、次の2点です。
これは「法令を前提にした制度運用・技術的助言」であり、権利義務の判断や紛争解決ではありません。
医学的・工学的・衛生学的観点からのリスクの可視化・評価は、コンサルタントの中核業務です。
リスクの指摘まではOK、違法性の断定・責任判断はNGです。
これは「どう直すか」という技術的・運用的提案であり、法的紛争の解決ではありません。
労働衛生コンサルタントは産業医と企業をつなぐハブとして機能できます。
以下は、明確に避けるべき領域です。
これらは弁護士の専権領域です。
安全な実務フレーズの例
危険な表現
安全な表現
結論を出さず、材料を出す――これが最大の防御策です。
この分業ができている現場ほど、企業の安全衛生レベルは高く、トラブルも少なくなります。
労働衛生コンサルタントの価値は、法律を「判断する」ことではなく、法律を前提に現場を「設計・改善」することにあります。
線を守ることは、企業のためであり、専門職自身を守ることでもあります。