医師の仕事は、本当に大事な仕事だと思います。
そして、本当にありがたい仕事でもあります。
日々の診療の中で、直接的に命を救う場面に立ち会うこともあれば、長い時間をかけて、誰かの生活や人生を支えていることもあります。
医師という仕事が社会にとって欠かせないものであることに、疑いはありません。
一方で、私は医師でありながら、ふと立ち止まって考えることがあります。
「自分は今、命に直接かかわる仕事をしているだろうか」と。
もちろん、医師としての肩書きを持ち、医療に関わる仕事をしています。
責任もありますし、やり甲斐も意義も感じています。
それでも、純粋な意味で”いま目の前の命を救っているか”と問われると、そうではない時間の方が長いのも事実です。
人は、命があってこそです。
健康があってこそ、悩みも、仕事も、夢も語ることができます。
その土台を支えている医療の現場は、やはり特別な場所だと思います。
だからこそ、日々、最前線で患者さんと向き合っている医師や医療従事者の方々には、心からの敬意と感謝を覚えます。
自分も同じ医師でありながら、その重さや尊さを改めて思い知らされることがあります。
医師としての役割は一つではありません。
形は違っても、それぞれの立場で果たすべき責任があります。
そう自分に言い聞かせながらも、「命を守る仕事」の原点を忘れずにいたい——
最近は、そんなことをよく考えています。