開業を振り返ってみると、実務や専門性以上に「効いていたな」と感じるのが、銀行との付き合い方です。
私は、開業の約3年前に、まずメインバンクを一つ決めました。
この時点では、特に資金が必要だったわけではありません。
それでも、将来を見据えて、先に関係作りを始めました。
Column
開業を振り返ってみると、実務や専門性以上に「効いていたな」と感じるのが、銀行との付き合い方です。
私は、開業の約3年前に、まずメインバンクを一つ決めました。
この時点では、特に資金が必要だったわけではありません。
それでも、将来を見据えて、先に関係作りを始めました。
最初に行ったのは、その銀行でのマイカーローンです。
必要性は高くありませんでしたが、3年間きちんと返済し、完済しました。
完済した頃に、初めて開業の相談に行っています。
開業時も、実は自己資金で十分に賄える状況でした。
それでも、まとまった金額を借りました。
条件交渉はせず、提示された金利で、利息も含めて支払いました。
「お金を借りること」よりも、返済実績を積み重ねることを重視していました。
その後も、
いずれも、キャッシュで対応できる場面はありましたが、原則として同じ銀行を通しています。
住宅ローンについても、金利だけ見れば他行の方が有利でしたが、あえて変えませんでした。
給与振込や日常の支払いも含め、資金の流れは一本化しています。
合理性だけを重視すれば、もっと有利な条件や、借りなくていい選択肢は常にあります。
ただ、経営や人生は、常に合理的に進むわけではありません。
いざという場面で、「話を聞いてくれる相手がいる」「背景を理解している担当者がいる」
この価値は、数字には置き換えられません。
実際、担当者の方には非常によくしていただいていますし、支店長クラスの方がご挨拶に来られることもあります。
こちらからご紹介することもあれば、逆にご紹介いただくこともあります。
人生全体のポートフォリオで見れば、お金に困る場面は多くないだろうと思っています。
それでも、信頼関係を前提に相談できる金融機関があることは、大きな安心材料です。
銀行との付き合いは、金利0.1%の差よりも、10年かけて積み上げた信用の方が、効いてくる場面が確実にあります。
これは一つの考え方に過ぎませんが、長期視点での銀行との向き合い方として、参考になれば幸いです。